相続の森〜木を見て森を見ず、にならないように
2019年3月4日
相続トータルサポート富山では、相続の相談を日々受けています。
今まで全く相続のことを考えていない人のご相談は少なく、
「最近相続について考えていたところ、知人から勧められてこちらに相談に来たんですけど」
というケースが目立ちます。
そして、
「生前贈与ってお得なんですよね?」
「一時払い終身保険に入れば相続税がかからないって聞きましたので、詳しく教えてください。」
などといった第一声で始まることがあります。
確かに近年はしばらく各メディアで急速に相続に対する注目が集まり、自分の問題として相続をとらえる人が増えていると思います。
そうなると新聞や雑誌で今まで目に入らなかった「相続」というキーワードが目につくようになり、
「相続」という言葉を口にする機会も増えます。
そうしているうちに、不動産関係の方や生命保険関係の方から「相続対策にはこのような商品が・・・」
という情報が入り、その真偽を確かめたくて「セカンドオピニオン」として、
私に相談に来る、ということのようです。
そんな時に私が最初にお話しするのは
「相続の森」
の話です。
相続のことを考えるにはいろんなことが関わってきます。
家族構成、親戚の状況などはもちろん、不動産や現金などの資産の話などその他いろんなことをお聞きしなければなりません。
時間をかけて全体像としての「相続の森」を依頼人と一緒になって俯瞰するのです。
「相続の森」の全体像が見えて初めて、
「このままだとこのような問題が起きる可能性があります」
「◯◯さんの意向をかなえようとすると△△のような準備がいいと思います」
といった形で解決策を提示します。
相続の森にはたくさんの木が生い茂っています。
一つの木だけ見てあわてて対策をとったら「相続の森」の生態系が壊れてしまうかもしれません。
そうならないために、全体像の把握からスタートすることです。
どんな些細なことでもお気軽にご相談下さい。
きっと心の不安が取り除かれると思います。