遺言書を書くこと。大切な人を守ること。
2019年2月20日
だいぶ暖かくなってきましたね。
このまま春に向かうのか、はたまた寒の戻りがあるのでしょうか。
先日、公正証書遺言の作成の証人という業務をしてきました。
公正証書遺言とは?→日本公証人連合会HP「遺言」
遺言者の意思を公証人がまとめ、
それを公正証書として保管するにあたり、証人として立会うのが仕事です。
ところで遺言書を書くというと、どんなイメージですか?
もう老い先長くない人が書くもの?
財産が多い人が書くもの?
自分の相続人の関係が悪いから書くもの?
だれか特定の人に特別に贔屓したいから書くもの?
いやいや、それに限った話ではないのです。。。
今回の遺言者はお年こそ召されていますがまだまだお元気で、
財産が特別に多いという方でもなく、
親族一同とっても良い関係で、
兄弟みんなとこれからもずっと仲良く助け合って行きたい。
そんな方でした。
「あぁ、これで私にもしものことがあっても、
私の大切にしていた人たちに問題が起きることはないのね。」
言葉にはされませんでしたが、
公正証書作成が無事に終わったときの遺言者の安心した顔が
そう言っているのが私には聞こえました。
多くの人にとって遺言書を書くことはまだまだ敷居が高いかもしれません。
しかし、日本という国が準備したこの枠組みを利用して、
いつか必ず訪れる「その時」のためにちゃんと準備している人もいるのです。
自分の死をきっかけに大切な人たちがトラブルを起こすことから守ることができた。
遺言者の安心した顔が物語っていたのはこのような気持ちなんですね。
遺言書を書くことは大切な人を守ること。
たくさんの方に知っていただきたいことです。