あなたやあなたの大切な人が傷つかないように。相続で決して忘れてはならない重要なこと
2019年7月2日
みなさん、こんにちは。 相続トータルサポート富山事務局長の勝裕 彰です。
梅雨らしい日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
「難しそう」「自分は関係ないよ」と考える人がまだまだ多いのが「相続」。
あなたはいかがですか?
相続の現場では、遺言書や戸籍、遺留分、小規模宅地の特例、相続登記、法定相続人、遺産分割協議・・・
難しそうな言葉がたくさん出てきます。
相続について考える時、確かにこれらのことを無視するわけにはいきません。
また、相続は一生に2回か3回しか経験しないことがほとんどです。
したがって、これらに対応するには、弁護士、税理士、司法書士、行政書士などの
専門家を頼りにするということも選択肢に入れてください。
誰に相談していいか分からない時はお近くの相続診断士に相談して下さいね。
一方で相続のこと、とりわけ自分自身の相続の対策や準備について考える時、上記以外に実はもっと重要なことがあります。
「自分が大切にしているものは何か?」
「自分が大切に思っている人は誰か?」
「自分が大切にしているものや人のために、何ができるか?」
これを考えることがとっても重要です。
「相続税を節税したい」や「自分の資産は誰にあげよう」を考える前に、
重要なことを考えてください。
これを考えずして相続の対策や準備をしたら、つまずくケースが多いです。
誰かが(もしかしたら貴方が)傷ついてしまうかもしれません。

では自分自身の相続の対策や準備はいつから始めたらいいのでしょうか?
30代はまだまだ早い? 40代もちょっと早い? 50代の人はどうでしょう? 60代の人は適齢期?
私が富山県内で相続コンサルティングをさせていただいた方の中で、
相続対策をスタートさせた最年少の方は30代前半の会社経営者の男性でした。
彼は自分で立ち上げた会社がうまく回り始めたころ、
「もしも今急に自分が亡くなったとしたら・・・家族は、会社は、社員はどうなってしまうのだろう?」
と不意に考えたそうです。そしてすぐにネットで調べて私の事務所に相談に来ました。
長い時間をかけて、彼のご家族や社員さん、または彼が自分自身で立ち上げた会社に対する思いや希望を聞きました。
そしてさまざまな相続対策を提案し、彼自身が選択したのは、
・遺言書の作成(行政書士さんとの協業)
・生命保険の見直し(個人名義、会社名義ともに見直しました)
・借入金の整理(金融機関の協力を仰ぎました)
・家族へのラブレターをしたためる
(長い時間かけて聞いた彼の思いをもとに勝裕が原案を下書きし、彼自身が仕上げました)
というものでした。 それぞれの分野の専門家とのプロジェクトを組み、私が現場監督を務めて相続対策を進めました。
「当初は30代なのに相続対策なんてまだ早いと思っていましたが、勝裕さんと話すうちにそんなことはない、と思うようになりました。
年齢の問題ではないんですね。いろんな準備ができてとてもすっきりしました!」 とおっしゃっていました。
年齢や職業など関係なく、大切なものがあって大切な誰かがいる人はみんな、今すぐ相続対策すべきですよね、とも。
これは遠い都会の話ではありません。
何億も持っている資産家の話ではありません。
家族を愛し、仕事を愛し、自分の人生を誠実に生きている、一人の富山の30代の男性の話です。
一人でも多くの人が、少しだけ立ち止まり自分の人生について考える。
そして大切な何か、大切な誰かのために、今できることをやる。
富山にそんな人が増えれば、富山から争族は無くなります、きっと。
そんな日が1日でも早く訪れることを信じながら、富山の相続の相談窓口としての役割を果たしていきたいと思います。